京都は、世界中から観光客が訪れる日本屈指の人気エリア。
中でも神社やお寺などの「寺社仏閣」は、日本ならではの文化や歴史に触れられるスポットとして、多くの外国人観光客に親しまれています。
しかし、日本独特の参拝作法やマナーは、外国人にとってわかりにくいことも多く、言葉の壁で戸惑う場面も少なくありません。
そこで今回は、外国人観光客と一緒に参拝する場面や、自分が案内する際に役立つ「英語で使える参拝フレーズ集」を紹介します。
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神社やお寺でよく使う英会話って?
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作法をやさしく英語で説明するには?
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写真NGなど、マナーを伝える表現は?
そんな疑問に応える内容になっています。
事前に知っておけば、いざという時に安心!
ぜひこのフレーズ集を活用して、外国人との京都参拝をもっと楽しく、スムーズにしてみましょう♪
Contents
参拝前に知っておきたい!寺社でよく使う基本英語フレーズ
京都の神社やお寺を訪れる外国人にとって、まず困るのが境内での過ごし方や参拝ルールについて英語でどう伝えればいいかということ。
この章では、参拝前に知っておきたい基本の英語フレーズをシーン別にご紹介します。
入口でよく使う英語表現(例:Where is the entrance gate?)
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“Where is the entrance?”(入り口はどこですか?)
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“Can we enter from here?”(ここから入ってもいいですか?)
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“Please enter through the torii gate.”(鳥居をくぐってお入りください)
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“Let’s bow slightly before passing under the torii.”(鳥居の前で軽くお辞儀をしましょう)
境内の案内を尋ねる時の英語
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“Is photography allowed here?”(ここで写真撮影してもいいですか?)
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“Where can I wash my hands?”(手を清める場所はどこですか?)
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“Where is the main hall?”(本殿はどこですか?)
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“Are there any English guides or pamphlets?”(英語の案内やパンフレットはありますか?)
御朱印やお守りを英語で聞いてみよう
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“Do you have goshuin?”(御朱印はありますか?)
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“How much is the omamori (charm)?”(お守りはいくらですか?)
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“Is this for good luck or safe travel?”(これはお守りですか?安全祈願用ですか?)
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“Can I buy this charm here?”(ここでこのお守りを買えますか?)
これで安心!参拝作法に関する英語フレーズ集
日本の神社には、独自の参拝作法があります。
外国人観光客にとっては少し複雑に感じられることもありますが、英語でわかりやすく説明できれば、より深く日本文化を楽しんでもらえます。
ここでは、神社での基本的な参拝の流れを英語フレーズ付きでご紹介します。
手水舎(ちょうずしゃ)での正しい清め方
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“Let’s purify our hands and mouth at the temizuya.”
(手水舎で手と口を清めましょう) -
“First, take the ladle with your right hand and pour water on your left hand.”
(右手で柄杓を取り、左手に水をかけます) -
“Then switch hands and rinse your right hand.”
(次に持ち替えて、右手を清めます) -
“Pour water into your left hand and rinse your mouth. Do not drink directly from the ladle.”
(左手に水を受けて口をすすぎます。柄杓に直接口をつけないようにしましょう)
参拝の作法「二礼二拍手一礼」って?
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“Let’s bow twice, clap our hands twice, and then bow once more.”
(2回お辞儀して、2回手を叩き、最後に1回お辞儀をします) -
“This is the traditional way to show respect to the deity.”
(これは神様への敬意を表す伝統的な方法です)
お賽銭の入れ方・金額の目安
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“Place a coin into the offering box before praying.”
(祈る前にお賽銭を入れましょう) -
“The amount doesn’t matter. It’s the thought that counts.”
(金額に決まりはありません。大切なのは気持ちです)
よくあるNG行動とは?
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“Please avoid loud talking or laughing in the shrine grounds.”
(境内では大声で話したり笑ったりしないようにしましょう) -
“Do not walk in restricted areas.”
(立ち入り禁止の場所には入らないでください) -
“Taking selfies in front of the main altar is considered disrespectful.”
(本殿前での自撮りは失礼にあたる場合があります)
外国人観光客がよく抱く疑問Q&A
神社を訪れる外国人の中には、参拝作法だけでなく細かなルールや文化的背景について戸惑う人も少なくありません。
このセクションでは、よく聞かれる質問とその英語での答え方・説明の仕方を紹介します。
神社で写真を撮ってもいいの?
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Q:Can I take pictures at the shrine?
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A:It depends on the shrine. Some allow photography, others don’t. Please check the signs or ask the staff.
(神社によります。撮影OKの場所もあれば、禁止の場所もあります。看板を確認するか、スタッフに尋ねましょう)
📌補足:本殿や神聖な場所は撮影禁止のことが多いので、注意が必要です。
靴は脱ぐの?脱がないの?
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Q:Do I need to take off my shoes?
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A:No, you don’t need to take off your shoes when walking around the shrine grounds. But if you enter a building, you may be asked to remove them.
(境内では靴を脱ぐ必要はありませんが、建物の中に入る場合は脱ぐことがあります)
信仰がなくても参拝していいの?
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Q:Can I visit a shrine even if I’m not religious?
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A:Yes, of course. Shrines are open to everyone. You can visit to enjoy the atmosphere, show respect, or learn about Japanese culture.
(もちろん大丈夫です。神社は誰でも歓迎される場所です。雰囲気を楽しんだり、日本文化を学ぶ目的でも構いません)
お賽銭はいくらがベスト?
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Q:How much money should I offer?
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A:There’s no fixed amount. Many people offer 5 yen because it sounds like “go-en” which means “good connection” in Japanese.
(決まった金額はありませんが、「ご縁」と語呂が合う5円玉を入れる人が多いです)
:お守り・おみくじの正しい使い方と楽しみ方
神社の楽しみのひとつが「お守り」や「おみくじ」。
これらにはそれぞれ意味やルールがありますが、英語でうまく説明できれば、外国人観光客も安心して体験できます。
お守りの買い方・持ち歩き方
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“This is an omamori. It’s a lucky charm for protection, health, or success.”
(これはお守りです。厄除けや健康、成功などを願って持ちます) -
“You can carry it in your bag, wallet, or keep it at home.”
(カバンや財布に入れて持ち歩いたり、家に置いたりして大丈夫です) -
“Do not open the omamori, as it may lose its power.”
(中は開けないでください。ご利益がなくなると言われています)
おみくじの引き方・結び方は?
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“This is an omikuji, a fortune-telling paper.”
(これはおみくじといって、運勢を占う紙です) -
“You pay a small fee, then shake the box and take a stick or number to receive your fortune.”
(少しお金を払って、箱を振り、出てきた番号に応じて紙をもらいます) -
“If the fortune is good, you can keep it. If not, you can tie it on the tree or rack to leave the bad luck behind.”
(良い結果なら持ち帰ってOK。悪ければ、木や棚に結んで厄を落とします)
悪い運勢が出たときの対処法
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“Don’t worry if you get a bad fortune. Just tie it to the rack and think positively.”
(悪いおみくじが出ても心配いりません。棚に結んで、前向きに考えましょう) -
“You can always try again another time.”
(また別の機会に引いても大丈夫です)
日本人にもなじみ深いお守りやおみくじ。
正しい説明ができれば、外国人の旅の思い出として印象に残るはずです!
神社でのマナー&注意点まとめ
神社は神聖な場所であり、静けさと敬意が大切にされる空間です。
外国人観光客にも気持ちよく参拝してもらうために、伝えておきたいマナーや注意点を英語で紹介します。
飲食・騒音など控えるべき行動
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“Please do not eat, drink, or smoke within the shrine grounds.”
(境内での飲食・喫煙は控えましょう) -
“Keep your voice low and avoid loud conversations.”
(静かに話すように心がけましょう)
混雑時や行事中の立ち振る舞い
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“During festivals or busy times, please follow the staff’s instructions.”
(混雑時やお祭りのときは、係員の指示に従いましょう) -
“Be patient and respectful when waiting in line.”
(列に並ぶ際は、落ち着いて順番を守りましょう)
他の参拝者や神様への敬意を忘れずに
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“Please show respect to the deities and other visitors.”
(神様や他の参拝者への敬意を忘れずに) -
“Avoid touching sacred objects unless permitted.”
(神聖なものには、許可なく触らないようにしましょう) -
“A small bow at the end of your visit is a nice gesture.”
(参拝後に軽くお辞儀をするのも良いマナーです)
